眼圧により視神経が圧迫され、視力が障害される病気です
日本眼科学会「緑内障ガイドライン第3版」には、「緑内障は、視神経と視野に特徴的変化を有し、通常眼圧を十分に下降させることにより視神経障害の改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患」と定義されています。
緑内障という病気が難しく考えられる理由は、特徴的変化が明瞭にされておらず緑内障という病気の本質がまだよくわかっていないからだと思われます。当クリニックにおける緑内障の定義は、上記を補足して「緑内障とは、何らかの理由で視神経が潰されることにより、視野や視力をはじめとする視機能が低下する難治性の疾患群である。視神経の潰される原因は未だ解明されていないが、眼圧(眼が硬くなる)、視神経への血液循環障害、自律神経失調、ストレスなどが緑内障の発症と病気の進行に深く関わっている。」
なんの数字かわかりますか?なんと緑内障のほぼ9割の人が自分が緑内障であることを知らないのです。さらに、40才以上の方の17人に1人が緑内障と言われています。
緑内障の主な症状は下記です。もし心あたりのある症状があれば本田眼科クリニックへご相談ください。
緑内障発症と
網膜神経節細胞、乳頭変化、視野の変化の関係
眼球が硬くなるために、脳からでてきた視神経が眼球に入り込んでくるところ(視神経乳頭部の篩状板(しじょうばん)と呼ばれるところ)で、視神経が押し潰されてしまうため、視力障害をもたらすという説です。
眼球の硬さを数字で表すために「眼圧」というものを用いています。
「眼圧が高い」というのは「眼球が硬い」という意味を示しています。
この仮説に基づき、眼圧を下げることが現在のところは緑内障の治療の主体となっています。
しかし、眼圧を下げても緑内障の進行を完全には止められないことがあります。
ですから緑内障の原因は眼圧上昇だけではないのです。
視力と視野を合わせて視機能と呼びます。
良好な視機能を保つには眼に充分な酸素と栄養が必要です。このためには眼という組織への充分な血液循環が必要です。視神経への血流量が減少するために視神経は栄養不足になり、視機能の障害をもたらすという仮説です。
視神経への血流量の減少は、視神経が眼球へ入り込むところ(篩板)で、急に血管の構造が変化し血液が流れにくくなるためともいわれています。強度近視の人では眼球が奥に深いため、大きくなった眼球に視神経や血管が圧迫されてしまうため強度近視の人に緑内障が発症しやすいと言われています。
また、眼球へ繋がっている血管には自律神経と呼ばれる神経が働いており血管を拡張して大量の血液が流れるようにしたりあるいは血管を細くして血液が流れにくくりしたりすることができます。自律神経異常つまり交感神経と副交感神経のバランスが崩れると血管が異常に細くなります。その結果眼へ血液が届きにくくなり視神経が枯れてしまうとも言われています。
視神経、網膜への血流量の調節は、自律神経系に大きく支配されています。
自律神経系は、副交感神経系と交感神経系があり、生命を維持するため身体に広く分布する神経系です。
現代社会の複雑な環境により様々なストレスが生じます。多くの疾患の原因となっています。
このストレスの影響を受け、自律神経系のバランスが崩されます(自律神経失調)。
血管には網の目状に自律神経が取り巻いており、自律神経系の調節により細くなったり太くなったりして組織への血流量を調節しています。
このため、ストレスにより自律神経系のバランスが崩れると視神経、網膜へ血液を送る血管が異常に細くなり血流量が減少した状態が続き視神経が潰されてしまうと言われています。
緑内障発症及び進行の危険因子は、眼圧、年齢、家族歴、中心角膜厚、血圧、近視、糖尿病、偏頭痛などがあります。