眼内レンズの入れ替えをお考えの患者様へ
白内障手術の実施にあたっては、術後の見え方のご希望をお聞きして術前に十分な説明とご相談を行っています。それにもかかわらず、術後の見え方に満足できないことがあります。
原因によっては、眼内レンズを摘出し入れ替えることなどで改善可能な場合があります。
考えうる原因
- 単焦点レンズの度数ズレ
- 乱視レンズの軸ズレ
- 多焦点レンズの見え方に慣れない
- 後発白内障
対処方法
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単焦点レンズで度数が予測値と大きくことなった場合
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眼内レンズの入れ替え(挿入した眼内レンズを摘出し、別の眼内レンズを入れます。眼内レンズと水晶体嚢が癒着する前の1~2か月後が目安です。)
・タッチアップ(レーシック)
エキシマレーザーで角膜を削り、度数のズレを矯正します。
・アドオンレンズ
挿入された眼内レンズはそのままにして2 枚目の眼内レンズを追加挿入して度数のズレを矯正します。近視・遠視・乱視・多焦点レンズがあります。
レンズが2 枚重なるため、見え方が少し劣る場合があります。
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- 乱視の軸ズレの場合
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乱視用の眼内レンズを入れる場合、その挿入角度が重要です。
術前に精密な計算を行い、またアルコン社のORAという器械で術中計測をしていますが、術後回旋して角度がズレることがあります。この場合(10°以上ズレた場合)は1週間後に軸ズレを補正する手術を行います。原因は、眼の圧迫・粘弾性物質の残存・IOL支持部の開放遅延などです。
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多焦点眼内レンズの見え方に慣れない場合(予測不能)
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多焦点眼内レンズはその設計により、それぞれ独特な見え方になります。すなわちハロー・グレア、コントラストの低下(ハッキリ見えない)です。多くの場合は数カ月で慣れますが、まれになれない方もあります。この場合は多焦点レンズを摘出し、単焦点レンズに入れ替えを検討します。
交換手術は難しいですが、2ヵ月以内の早期に行う方が合併症は少ないです。
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- 後発白内障の場合
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白内障手術では、水晶体嚢の中に眼内レンズを固定しています。
その水晶体嚢が、術後に濁ってくる状態を後発白内障と呼びます。これは、水晶体嚢内に残留した水晶体内皮細胞が増殖して水晶体嚢を混濁させることによります。
軽度の場合は放置して問題ありませんが、混濁が強くなると視力が低下しレーザー治療が必要になります。
レーザー治療はYAGレーザーを使い、濁った水晶体嚢を切開します。