日本で初めての近視の進行抑制を目的とした点眼剤(リジュセア®ミニ点眼液0.025%)が、2025年4月21日に発売されました。
これまでは、シンガポールから輸入したマイオピンを患者様へ提供しておりましたが、眼科専門メーカーの参天製薬株式会社が日本人の約300人の患者様を対象に 3年に渡り臨床試験を実施して、有効性と安全性を検証し、厚生労働省から承認を受けた点眼液を今後提供させて頂きます。
本剤は、薬価基準未収載医薬品のため、健康保険等の公的医療保険の給付対象外となります。
マイオピンは0.01%、0.025%の2濃度あり、5ml製剤です。
リジュセアミニ点眼液は、薬効ターゲット想定部位である後部強膜への移行性を高めることで、有効性の向上を図るとともに、虹彩・毛様体への移行性を抑制し瞳孔への影響(散瞳)の軽減を図りました。加えて、軽・中程度の小児近視患者さんが主な対象になり、治療が長期におよぶことを考慮し、防腐剤を含まない一回使い切りタイプの点眼剤です。濃度は、有効性と安全性のバランスを考慮して、0.025%製剤になりました。
A.小児の近視は年々増加しており、小学生の約4割、高校生の約7割が裸眼 視力が1.0未満と報告されています。
A.近視の多くは、眼球が前後に伸びて、ピントが網膜に合わずに、モノや字がぼやけて見えます。また、眼球は体が成長する時期に伸びることが多く、低年齢の頃に速く伸びる可能性があります。
近視の原因となっている眼軸長の伸長量は低年齢で大きく、年齢が増すごと(成長が落ち着く頃)に安定化します。その為、眼軸が大きく伸びている低年齢の時期に、治療を始めることが大切です。
A.近視の増加の主な原因は、外遊びの減少や近くを見る作業の増加が考えられています。
A.軽度であっても、将来、緑内障や網膜剝離などの視力にかかわる病気になる可能性があります。強めの近視(強度近視)にならなよう進行抑制することが大切です。
| 近視度数と眼疾患のオッズ比 | 近視度数(単位:D) | 白内障 | 緑内障 | 網膜剥離 |
|---|---|---|---|---|
| 弱めの近視(-0.5≧SE>-3.0) | 2 | 2 | 3 | |
| 中程度の近視(-3.0≧SE>-6.0) | 2 | 3 | 9 | |
| 強めの近視(-6.0≧SE) | 3 | 3 | 13 |
Haarman AEG. Et al.: Invest Ophthalmol Vis Sci., 61,49(2020)より作表
リジュセア®ミニ点眼液0.025%−プラセボ切替群の投与36ヵ月後における調節麻痺下他覚的等価球面度数の投与24ヵ月後からの変化量は、プラセボ継続群に対して有意差が認められました。
点眼後、まぶしく見えたり、一時的に目がかすんだりすることがありますので、必ず就寝前に点眼するようにしてください。就寝前に点眼しても、翌日までまぶしく見えることがあります。
約1カ月程続けると、まぶしさにも慣れて気になりにくくなります。
リジュセアミニ点眼液は厚生労働省から認可された点眼液ですが、保険適応ではなく自費診療としての処方となります。
健康保険や医療費助成制度は適応されません。
初回は1箱30本(30日分)の処方になります。